水割りカルピス。



「ねぇ、操。鍋を作って」

「土鍋よ。ちゃんと窯で焼いてね」



いつからこんな有り得ないことを言う様になったのだろう。

前は可愛かった事しか言わなかったのに



「リコ、ソレは素人には無理というものだよ」



「ですよねー」



最近のリコの口癖だ。



「ねぇ、操。今日泊まりにきなよ」



「晩ご飯はリコで良いですか?」



「ねぇ、操。そんな事言うなら土鍋作ってくるまで喋ってやんない」



「それは大変だなぁ」



「ですよねー」



操は多少困ったように呟き、リコは答えた。



リコはふいっと冷蔵庫に向かい(操宅・台所)、

お中元で貰ったカルピスの原液をコップいっぱいに注いだ



そしてリコの口を通り咽を抜け胃に収まった。



「リコ、有り得ない」



「美味し。」



「有り得ない」



「美味し。」

「で、操。泊まりにこないの」



「はいはい。泊まりますとも。可愛いリコのお宅に野獣にならぬようきをつけて」



「ねぇ、操。もし操が野獣になったら素敵な土鍋が手にはいるわ」



「しかし何で鍋なんだい」



「デスヨネー」



操はサラリとはぐらかされた。

しょうがないのでまたカルピスの原液を注ぐリコを見ながら

泊まるための準備をしに行った。



「リコ、空が暗いよ」



「だって、カルピス美味し。」



「リコの飲んでるカルピスはカルピスでないよ」



「いいえ、カルピスよ。」



「空が暗いのとカルピスが美味いのはどう関係があるのですカ」



「そんなの、当たり前じゃなくて。」

「操が土鍋を作れないのもリコの家に土鍋がないのも全てがカルピスが美味い事に関係してるのよ」



「リコ、悪かったよ」









前回の続き。何だこれ。初めは風邪話になって
また砂糖吐きそうになって
羞恥心が煽られるけど気に入ってるからいっか
とか考えながらupする予定だったのに。
何だこれ、何だこれ。
大体携帯に保存してある土鍋を買いに行く奴(イメージとしては白い部屋の話続編)と
被ってしまったではないか。よって白い部屋の続編はありません。

如さんに百合なお話しだと想われてたらしく、ちょっと意識改革。
異性間の会話に見える様に努力。
もうなんか異性間でお泊まり云々で有り得ない気がしたので百合のままが良いかなとか。

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